「Cloudflare(クラウドフレア)ってやつを使えば、WordPressブログが無料で運営できるって本当?」「今のConoHaから引っ越したら、サーバー代が0円になる…?」
月1,000円前後のサーバー代とはいえ、節約できるならやってみたいですよね。
この記事では、「Cloudflareで無料WordPress運用」という話の正体を、Cloudflareの公式ドキュメントを根拠に、難しい言葉を使わず正直にお答えしていきます。結論からお伝えすると、今のWordPressをそのままCloudflareに引っ越して無料で動かす方法は存在しません。でも、その理由がわかれば、余計な移行で消耗せずに済みますよね。順番に見ていきましょう。
「Cloudflareで無料」って噂、最近よく聞くんだけど…本当にできるの?
ざっくり言うと、それはWordPressの話じゃなくて「別のタイプのブログ」の話なんだよ。順番に説明するね♪
そもそもCloudflareって何者?
まずは「Cloudflare(クラウドフレア)ってそもそも何の会社?」から、ざっくり整理しますね。
Cloudflareは、一言でいうと「世界中に支店を持つ、超巨大な宅配屋さん兼用心棒」のような存在です。
ConoHaのような普通のレンタルサーバーは、ブログのデータを保管して、読者にページを届ける「お店」そのものです。一方のCloudflareは、そのお店の前に立っている配達員と警備員のような会社。世界中に自社の倉庫と配達網を持っていて、「お店から読者に荷物(=ブログの記事)を届ける道のり」を高速化したり、「不審者(=攻撃してくる人)を追い返したり」することを本業にしています。

なぜ無料で使えるのか
「そんなにすごい会社が、なんで無料で使わせてくれるの?」と思いますよね。
これには明確な理由があります。Cloudflareの本命は大企業向けの高額な契約で、個人向けの無料サービスは、その「実績づくり」や「サービスを知ってもらうため」に提供されているもの。電話会社が街中に無料Wi-Fiをばら撒いて、本命は法人契約で稼ぐビジネスと似た構造ですね。
だから無料の範囲がガチで太っ腹。クレジットカード登録なしで使える範囲もけっこう広いです。
【断言】WordPressのままCloudflareに引っ越すことはできません
さて、本題です。
「Cloudflareで無料でWordPressが使える」という話を聞いて、「今のブログをそっくりそのまま引っ越せるのかな?」と期待された方——残念ですが、それはできません。
今のConoHa+WordPressを、そっくりそのままCloudflareに引っ越して無料運用することはできません。
えー!やっぱり無料は嘘なの?
嘘ではないんだけど「何が無料か」がズレてるんだよね。順番に説明するね♪
WordPressが動くために必要な「裏方スタッフ」の話
WordPressというブログシステムは、実は2人の裏方スタッフに支えられて動いています。
PHP(ピーエイチピー):記事を組み立てる職人さん
MySQL(マイエスキューエル):記事の本文やタイトルを保管している倉庫番
あなたが公開ボタンを押すと、MySQLという倉庫番が本文を保管してくれます。そして読者がブログを開いたとき、PHPという職人さんが倉庫から本文を引っ張り出して、デザインと組み合わせて、1つのページとして組み立ててくれる——これがWordPressの裏側で起きていることなんです。
ConoHaなどのレンタルサーバーには、この2人の裏方スタッフがちゃんと常駐しているからWordPressが動くというわけですね。

Cloudflareは、そもそも裏方スタッフを雇っていない
ところが、Cloudflareはこの「職人さん(PHP)」を、そもそも雇っていません。配達と警備が本業の会社なので、お店の中で働くスタッフはどのプランにも含まれていないんです。
これはCloudflare公式の情報でも確認できます。Cloudflareで動かせるプログラミング言語の一覧は公式に公開されていますが、JavaScript、TypeScript、Python、Rustなどの名前はあっても、WordPressを動かすのに必要な「PHP」は載っていません。
📎 公式ソース:Cloudflare Workers 対応言語一覧
つまり、WordPressを動かすのに必要な職人さんがそもそもいない。だから「WordPressを動かすサーバー」という商品自体が、Cloudflareには存在しない——これが事実です。

公式がそう言ってるなら、もう議論の余地ないじゃん…
そうなんだよね。裏技で何とかなる話でもないんだよ♪
「Cloudflareで無料ブログ」の正体は、静的サイトのこと
結論から言うと、Cloudflareで動かせるのは、WordPressとはまったく別の仕組みの「静的サイト」と呼ばれるタイプのブログだけです。
この「静的サイト」という言葉、初めて聞くと意味不明ですよね。ここでしっかり整理しておきましょう。
「静的サイト」とは、かんたんに言うと
WordPressと静的サイトは、「読者にページを見せる仕組み」がまったく違います。
WordPressは、読者がページを開くたびに、裏側で記事を組み立てて表示しています。
タイトル、本文、サイドバー、関連記事、プロフィール欄……これらを、サーバーの中にいる裏方スタッフ(先ほどのPHPとMySQL)が毎回その場でくっつけて、1つのページに仕上げて読者に送り出しているんです。柔軟でいろんなことができる代わりに、裏方スタッフが常駐する環境(=有料のサーバー)が必要になります。
一方、静的サイトは、あらかじめ完成させておいたページを、そのまま送り出すだけです。
記事を書く人が、パソコンの上で「ページ全体」を完成させてしまってから、それをサーバーに置いておく。読者が来たら、できあがっているページをそのまま渡すだけ。裏方スタッフはいりません。だから、ファイルを置いておく「場所」さえあれば動くというわけです。

つまり、Cloudflareが貸してくれるのは「場所」だけってこと?
まさにそれ♪「Cloudflare Pages」というサービスで、完成済みファイルを置く場所だけを提供してくれてるんだよ。
Cloudflareが提供しているのは「置き場所」だけ
Cloudflareが提供しているサービス(正式には「Cloudflare Pages」と呼ばれるもの)は、この「完成済みファイルを置いておく場所」です。
静的サイトは裏方スタッフが要らないので、置き場所だけあれば運営できる。だからCloudflareのサービスで動かせる——そういうカラクリなんです。
「WordPressプラグインでCloudflareに載せられる」って聞いたけど?
ここで鋭い方は、こう思うかもしれません。
でも「Simply Static」っていうプラグインを使えばWordPressをCloudflareに載せられるって記事で読んだよ?
たしかに公式ドキュメントにも案内されてるんだけど、大きな誤解のタネがあるから正確に説明するね♪
Simply Staticプラグインが実際にやっていること
このプラグインは、「WordPressをCloudflareの中で動かすもの」ではありません。実際にやっているのは、こういう作業です。
- 別のサーバー(ConoHaなど)で動いているWordPressに、Simply Staticをインストール
- プラグインがWordPressサイト全体をHTMLファイルとして写し取って、ZIPにまとめる
- そのZIPファイルを自分のパソコンにダウンロード
- Cloudflare Pagesに手動でアップロード
つまり、WordPress本体は、結局ConoHaなどの別のサーバーで動かし続ける必要があるんです。Cloudflareに置かれるのは、WordPressが吐き出した「記念写真のコピー」のようなHTMLファイルだけ。

📎 公式ソース:Deploy a static WordPress site(Cloudflare公式WordPressガイド)
しかも、記事を書くたびに毎回この作業が必要
Cloudflare公式ドキュメントにはハッキリこう書かれています(要約)。
「WordPressサイトに変更を加えるたびに、新しいZIPファイルをダウンロードしてCloudflare Pagesに再デプロイする必要があります。無料版のSimply Staticでは自動更新機能はありません」
📎 出典:Deploy a static WordPress site(Cloudflare公式)
つまり、記事を1本書くたびに、毎回ダウンロードとアップロードの作業が発生するということ。
どれくらい手間が変わるのか、今あなたが普段やっている「WordPressでの記事公開フロー」と比べてみましょう。
普段のWordPressで記事を書くとき
管理画面にログインして、記事を書いて、公開ボタンを押すだけ。クリック数回、数秒で完了です。

静的サイトに移行した場合
一方、静的サイトに移行した場合は、WordPressで記事を公開したあとも、ZIPをダウンロードして、Cloudflareにアップロードして……という作業が毎回発生します。記事を書き終わってから公開まで、毎回10〜30分の追加作業が乗ってくる計算です。

この差、結構大きいですよね。
失われる機能もハッキリ公式に書かれている
同じCloudflare公式ドキュメントの「Limitations(制限)」セクションには、静的化すると以下の機能が使えなくなると明記されています。
- WordPressのフォーム(お問い合わせフォーム)が動かなくなる
- WordPressのコメント機能が動かなくなる
- `/wp-admin` などの管理画面への内部リンクが使えなくなる
📎 出典:Deploy a static WordPress site(Cloudflare公式)
お問い合わせフォームも、コメント欄も、使えなくなるということ。もはや"WordPress"ではない別モノになってしまうと考えたほうがいいですね。
結局、完全無料にはならない
さらに驚く事実があります。Cloudflare公式ドキュメントの結論セクションには、こう書かれているんです(要約)。
> 「静的版のサイトが配信されるようになったら、WordPressホスティングプランをより安いプランにダウングレードできます」
📎 出典:Deploy a static WordPress site(Cloudflare公式)
Cloudflare公式自身が「WordPressホスティングは別途必要」と言っているんです。つまり整理すると、こうなります。
- WordPress用のサーバー代は結局かかる(安いプランには変えられる)
- 記事更新のたびに毎回10〜30分の追加作業が発生
- 節約できる額はせいぜい月500〜700円程度
- フォーム・コメント・管理画面リンクは死ぬ
「月1,000円が完全に無料になる」という話ではない、というのが実態ですね。
CDNとして使えば速くなるって話は?
「Cloudflareを今のWordPressの前に"配達員"として挟めば速くなる」という使い方もあります。これは無料でできます。
じゃあこれはやったほうがいいの?SEO的に入れないと負けるって見たよ?
ですよね笑。でも正直に言うと、これは必須ではないと僕は考えてるよ♪
Googleが重視しているのはあくまでコンテンツの質です。ConoHa WINGはもともと国内最速クラスのサーバーなので、すでに十分速い環境ですよね。
「入れたら損はしない」けれど「入れなきゃダメ」ではない——急いで導入する必要はないと考えています。
ちなみに僕は入れてません(めんどくさい&優先順位低いから
【断言】僕自身の結論:WordPressブログは、今のままが一番です
最後に、僕自身の立場をハッキリお伝えしますね。
僕は自分のWordPressブログを、今のConoHa+WordPressのまま運用し続けるつもりです。静的サイトへの移行は、少なくとも今の段階では予定していません。
「Claude Codeで全部やらせたらいいんじゃない?」という声について
「Claude Codeを使えば、記事の作成からアップロードまで全部AIにやらせて、そのままCloudflareに載せられるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
「できるかできないか」で言えば、できます。AIに指示を出してHTMLを書き出して、Cloudflareにアップロードするところまで自動化することは、技術的には可能です。
じゃあ、やればいいじゃん!なんでやらないの?
それでも僕は選ばないんだよね。理由はシンプルで、"ちょっとした手直し"がしにくくなるからなんだ。
記事を公開したあとに「この表現、やっぱり変えたいな」「この画像、差し替えたいな」と思うこと、ありますよね。
WordPressなら管理画面を開いて、数クリックで直せます。でも静的サイト+Claude Code運用だと、そのちょっとした修正のために毎回AIに指示を出し直したり、ファイルを書き換えて再アップロードしたり……小さな手間が積み重なるんです。
「自分の手でサッと直せる気軽さ」——これはWordPressの方が圧倒的に上、というのが僕の実感です。
Claude Codeでブログ運営はできる。でも、月1,000円前後の節約のために、この気軽さを手放すつもりはない——これが僕の結論ですね。

月数百円のサーバー代を節約するために、毎回の記事更新や修正に余計な手間をかけて、さらにフォームもコメントも失う——これは、僕にとってはまったく割に合いません。
ブログを書く時間は有限です。その貴重な時間を「ファイルの書き出し」や「アップロード作業」に使うくらいなら、同じ時間を読者のためになる記事を1本でも多く書くことに使ったほうが、自分にとっても読者にとっても絶対に良い選択ですよね。
ConoHa WINGは速くて安定していて、管理画面も使いやすい。月1,000円前後でこのストレスのない環境を維持できるのは、コスパいいと思いますよ♪
【余談】なぜ最近急にCloudflareが話題になってるのか?
正直に言うと僕は「なんで急にCloudflareの話題が出たんだろう?」と思いました。だって、Cloudflareって2009年からある老舗の会社で、全然新しいサービスじゃないんですよね。
たしかに…ずっと前からあるのに、なんで今なんだろうね?
たぶんこういうことがあったからじゃないかなぁ、と僕は思っています
調べてみたら、話題のきっかけとなったのは恐らく2026年4月1日。Cloudflareが「WordPressの代わりになる新しいブログの仕組みEmDash(エムダッシュ)を作ったよ」と発表したことで、Cloudflareそのものへの注目度も跳ね上がった、というのが今回話題となった発端だと思います。
ただこの新しい仕組み「EmDash」は「WordPressが使えるようになったわけではありません。記事の中でお話しした「職人さん(PHP)がいない」という問題は、今も変わっていないんです。
たとえばコンビニでもセブンイレブンとファミリーマートでは扱っているサービス、それぞれ独自の商品がありますよね。
セブン−イレブンに行って「ファミチキください!」って言っても「うちじゃあ取り扱っていないです…」って言われますよね笑
そんな感じ。
さらにこの新しい仕組み「EmDash」すごくよくできてるらしいんですが、まだテスト中のバージョンで実用はまだ早いとも言われていて、発表したCloudflare自身も「これから少しずつ改良していくよ」というスタンス。
発表を受けてWordPressの生みの親の一人も「それ、Cloudflareの商品を売りたいだけでしょ」とやんわり反論したことで、ちょっとした口論になって話題がさらに広がったようです。
というわけで、確かに将来的には「WordPress以外の選択肢」が増えていくのかもしれません。でも、まだまだ手探り段階のサービスで手間が増える今乗り換えるよりも、実績と安定感のある今のWordPress環境のほうが、ブログを書き続ける上では圧倒的にラクで安心だと僕は思います。
Cloudflareの無料サーバーを活用したいなら「WordPressは諦める」ということになります。
ここは僕の予想でしかありませんが「EmDash」は「WordPressの弱点をカバーした、別のよりよいサービスを作るぞー!!!!」という感じで出したものなので、今後もWordPressが動かせられる構築にはしないんじゃないかなあと思ってます。
しらんけど笑
📎 出典:Cloudflareの発表記事(公式ブログ) / WordPress創設者の反応(ma.tt)
まとめ:ほとんどの人は「今のまま」で正解です
「Cloudflareで無料WordPress運用」という話の正体は、実はWordPressではなく「静的サイト」という別の仕組みの話でした。簡単におさらいすると、こうなります。
- WordPressをそのままCloudflareで動かすことはできない(公式がPHP非対応)
- 静的化すれば載るが、記事更新のたびに毎回10〜30分の手作業が発生する
- フォームとコメント機能は動かなくなる
- 結局WordPress用のサーバー代はゼロにならない
- 今ConoHa+WordPressで運営できているなら、それが一番の正解
焦って大きな移行をする必要は、まったくありません。
この記事が、あなたの「なんとなくモヤモヤする不安」を晴らすきっかけになれば嬉しいです。ブログは書き続けることが命。今の環境で、一緒にコツコツ積み上げていきましょう♪